以下は2022年12月にワードプレスに記載した記事です。
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前回の投稿からの続きです。
なぜ刺し子が好きなのか
なかなか文章にするのは難しいのですが、刺し子を続けている理由を書きます。
「刺し子が好きだから」と言えばそれまでなのですが、ではなぜ好きなのかといいますと。
手軽に始められる
→そこまで特別な道具が必要ではありません。針と糸やハサミなどですし、一般の手芸屋さんにはキットもあります。
完成までにそれなりの時間が必要
→1つのふきんができあがるまで数時間以上かかります(大きさや模様によりますが)。私としてはそうであるからこその達成感が、かえって心地よかったです。
保管場所に困らない
→基本的には布なので畳んで重ねれば、それが数十枚だろうが、それ以上だろうがそこまで保管場所にも困りません。
制作場所に困らない
→私は刺し子ふきんを作っています。すべて手縫いなのでミシンも必要ありませんし(小物類を作る場合はあった方がバリエーションは広がると思いますが、今のところは手縫いで満足しています)、究極的には自分の膝の上で作業できるので手軽です。作りたいときにサッと作業に入れるのがいいです。
努力した分だけ努力したなりの成果を感じられる
→これは過去の自分の作品やインスタグラムの投稿を振り返るとわかります。どういう針目が好みなのかは人それぞれだと思いますが、刺せば刺すほどに自分で上達しているなと感じることができます。
基本的なことですが、針目がまっすぐになってきたり、針目の間隔が一定になってきたり、交差する部分のバランスが取れてきたり。刺してきたなりの良さが目に見えてわかりやすいので楽しいです。
いま思うことを何点か挙げてみました。
以上の点が私にはちょうど良かったんだろうなと思います。
特に一番最後に挙げた、努力した分だけ努力したなりの成果を感じられる、ということに関しては私の中で大きいような気がしています。
刺し続けているのも、その成果を今後も感じたいからだと思います。
個人的な出来事と思い
少し個人的なことに踏み込みますが。
現在、一緒に暮らしているのは夫婦と猫1匹です。
それは結婚した当初に(10年以上前)思い描いていた家族像ではありませんでした。
自分たちが努力しても、痛い思いをしても、泣いても、どんなに願っても、どんなにお金をかけても、結婚当初に思い描いていたものを今後も得ることはない、と30代前半で私は突きつけられました。病院に通えば、という次元の話では私たちの場合はありませんでした。
(このような話になると方法論やアドバイスなんかも時に飛んできたりもするのですが、残念ながら人知を尽くしても最初からどうしようもないことはあるのです。)
そういう経験をすると、努力したことが努力したなりに自分に返ってくる、感じられる、ということは私にとって大事なことになります。
これができるようになった、ここが良くなった、ということを意識的に積み重ねてなんとかやっているような感じです。
ちょっと抽象的な表現でわかりにくいかもしれませんが、私なりに書ける範囲で、なおかつ刺し子を続けている理由として大事な部分だったので書いてみました。
では。